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ソローリ スカリエッティは逃げようとしていた。 ウーノ「・・・で、何でこうなったんですか。ドクター?」 ガシッ オットー「どこに」 ジャキッ ディード「行くおつもりで?」 スカリエッティの逃亡・・・オットーとディードの前に叶わず スカ「いやぁ、つい最近ネットで知り合いになった966氏におもしろい発明を教えてもらってねぇ・・・」 ドゥーエ「それで、ついついシンで実験したくなったと・・・・ジュルリ ねぇシンちゃん、お姉さんとイイところに・・・これは幻?」 そこには鼻血を流しながら眼鏡を光らせ、シンを狙うクアットロがいた。 クアットロ「シンちゃ~ん、お姉さんとイロイロ楽しみましょ~」 シン「いーやーだー!! あとシンちゃんって呼ぶな!」 クアットロ「ハアハア、さあW(ビシッ)」 襲い掛かろうとするクアットロにウーノが鋭い当身をくらわせ気絶させた。 ウーノ「まったく、また犯罪者になりたいの? シン君は予定通り私とデータ整理の仕事をしてもらいますが、よろしいですか?」 シン「はい!一生懸命やらせて頂ます!!」ビシッ! 即答であった。それは5歳児にして軍人の敬礼であった。可愛さは有り余っていたが シンは考えた。 もし仮に機動六課にかえる→力をもった常識人がいない→予想もつかないバットエンド ちなみに結論に至るまで0.2秒 ウーノ「うふふっよろしい。でしたら、まずは服を・・・」 スカ「ここに用意してあるよ」 セイン「計画通り」 ドゥーエ「みたいね」 ウーノ「はあー・・分かりました。ではそれをシン君に着てもらいます。 でも、その前にドクター、ドゥーエ、セイン」 ドクター・ドゥーエ・セイン「「「何(です)(かね)?」」」 ウーノ「今とった映像データは没収です。」 ドクター・ドゥーエ・セイン(何故ばれた!?!) -03へ進む -01へ戻る 一覧へ
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「おっすシン、今年もよろしくだぜ」 玄関の前でシンは目を白黒とさせてぼけっと突っ立っていた。 一月一日元日の昼前、アリスの手伝いやら里での新年の挨拶やらで疲れて一息ついていたら玄関からノックの音。 誰か挨拶にでも来たのか、それともチビッ子がお年玉でもねだりに来たのかと開けてみたら魔理沙―――おそらく魔理沙からの新年のあいさつ。 普段は窓から侵入してくる彼女にしては珍しく扉から、それもノック付きで普通に入ってきた。 だが、シンが面くらったのはそんなことではなく。 「お、おい、なんか言えよ、不安になってくるだろ」 「あ? ああ、悪い、あけましておめでとう魔理沙………魔理沙だよな?」 服装。普段の帽子をかぶった白と黒の魔法使いらしい服装ではなく正月らしい振袖。 彼女にしては珍しく行事を感じさせるその服装に思わず言葉を失ってしまった。 シンの言葉に案の定魔理沙はぷくぅっと頬を膨らませる。 「どういう意味だよそれは、私がこんな格好しちゃ悪いってのか?」 「あー、いや、すまん。そういうつもりじゃなかったんだけどな………」 「じゃどういうつもりだよ」 「新鮮だったからな、すこし驚いただけだよ………つーか珍しいな、お前がこういう行事に乗っかった服着るのって」 「不満か?」 「いや、似合ってるよ」 さらりと言われた言葉に魔理沙はならいいんだよと言いつつ嬉しそうに頬を染める。 やっぱりこの男から褒められると嬉しさでくすぐったくて仕方がない。 むず痒くて何ともいえず胸が苦しくなってしまうが、それは決して不快なものではなくて。 「アリスなら部屋で休んでるぞ、呼ぼうか?」 「あー、いやいいぜ。疲れてるんなら無理に呼ばなくても」 そう言いながら魔理沙はぼんやりと今日起きてからのことを思い出していた。 昨日は霊夢も早苗も正月の準備で忙しそうだったから一人で夜更かしして初日の出でも見ようかと思っていたのだが途中で寝落ち。 起きたらもうとっくに日が昇っていてこのまま寝正月でもいいかーと考えたのだが。 直後にシンの顔が脳裏をよぎり、同時に今日博麗神社で何が行われているのかに気付いて。 慌てて箪笥の奥にしまってあった振袖を引っ張り出して悪戦苦闘しながらどうにか着て今に至る。 要するに、今日、新年で魔理沙が初めて言葉を交わしたのが目の前にいるシン・アスカなのである。 そのことに気づいて嬉しさと気恥かしさで口元が緩んでしまいそうになるがどうにかこらえる。 まだこの振袖を着た目的を果たしてはいないのだ、このぐらいで満足しているわけにはいかない。 「それよりさ、シン。その、えーと。ああと………あ、あけましておめでとう!」 「あ、うん、おめでとう。今年もよろしく」 「えーと、だからさ、その、あの………あ、あけおめなんだぜ!」 「そうだな、もう三回目だぞ?」 「あう。だから、そのぅ………は、初詣。いかないか?」 言った。どうにか勇気を振り絞り誘えた。このために普段着ないような振袖に腕を通したのだ。 どきどきと心臓を鳴らしながらシンの返事を待つ、ほんの僅かなはずの時間がとても長く感じられて。 そんな魔理沙の心情を知る由もないシンは一瞬キョトンとした顔を浮かべたが。 「そう言えば行ってないな、初詣。昼飯にはまだ早いし………そうだな、じゃあ今から行くか」 「お、おう」 快諾するシンに魔理沙は身体をカチカチに緊張させてどうにか頷く。 と、シンが奥に向けて声を上げる。 「おーい、アリスー。魔理沙が初詣に行かないかーって」 まあ、魔理沙からしてみれば予想できていたことだしむしろ望むところである。 シンと二人きりで初詣だなんて心臓が止まりかねない、アリスがいてくれた方が心境的に楽だ。 しばらく沈黙が返ってきたが、やがてドタバタとアリスの部屋から音がして。 「あけましておめでとうっ、魔理沙!」 「お、おう、今年もよろしくだぜ、アリス」 息を切らせてアリスが姿を現して挨拶をしてくる。 思わず少しのけ反りながらも魔理沙も挨拶を返した、後はアリスが着替えるのを待つだけだと思っていた。 のだが。アリスから返ってきた言葉は意外なもので。 「ごめんなさいね魔理沙、初詣はまだちょっと忙しくて行けないのよ」 「え、そうなのか? そりゃ残念だぜ」 「だからシンと一緒に行ってね?」 「そういうことなら仕方がな」 きっかり三秒固まり、アリスの言葉の意味が頭に浸透してくると。 「う、うぇい!? な、な、な、なんで」 「忙しいんなら仕方がないか、お前の分まで拝んでおくよ」 魔理沙の動揺に意外そうな目を向けながらもシンはあっさりと納得する。 だが魔理沙からしてみれば想定外もいいところだ、これではシンと二人っきりになってしまうではないか。 あれ、それっていいことなんだっけ悪いことなんだっけと葛藤する魔理沙を仕方がなさそうに苦笑しながらアリスはシンに耳打ちする。 「分かってると思うけど、魔理沙になんかしたらひどいからね」 「はいはい、よーく分かってますよアリスおぜうさまーっと」 「ちなみに何もしなくてもひどいからね」 「俺にどうしろというんだ!?」 そんなこんなでシンと魔理沙は博麗神社についたのだが。 「予想以上に多いな………流石正月だな、魔理沙」 「そ、そ、そ、そうだな。うん、流石は正月だぜ」 何がどう流石なのかは魔理沙にもよくはわかっていない。というより神社までどうやってたどり着いたのかも曖昧だ。 二人っきりでどこかに出かけるということがここまで緊張するものだとは思わなかった。 周囲にはたくさん人がいる、そのことは分かってはいるのだがどうしてもすぐ側にいるシンを強く意識してしまう。 「しっかし、振袖着てきたときには誰かと思ったよ」 「に、似合わなかったか?」 今更になって不安になってきた、シンはああは言ったが本当は自分に気を使ってくれたんじゃないかと思えてくる。 しかし、そんな魔理沙の不安が伝わったわけではないのだろうがシンは笑って首を振った。 「そんなことないって言ったろ、綺麗だと思うけど」 完全な不意打ちに思わず固まってしまった。前々からこういう不意打ちが上手い奴だとは思っていたが、ここまで不意を突かれるとは思わなかった。 立ち止まってしまった魔理沙にシンは不思議そうな顔を浮かべる。 「どうかしたのか?」 「…………な、なんでもないぜ。たださ、なんていうか」 「うん?」 「…………やっぱり、何でもないぜ。なんでもないんだけど、さっ」 心臓がばくばくいっているが、ここで言わなければきっと後悔するだろうという直感があった。 だから、勇気を出さなくては。 「あ、ありがとうな、褒めてくれて」 はにかみながらも、どうにか言えた。ただの感謝の言葉なのにどうしてこうも胸が高鳴ってしまうのか。 始末の悪いことにその胸の高鳴りも決して嫌なものではないと魔理沙は思っていて。 シンの言葉に動作に一喜一憂して、その全てが嬉しくてたまらない。 シンと会う前では考えられなかったことだ、そのこともまた嬉しくて。 魔理沙の言葉にシンはくすりと笑い、どういたしましてと返す。 シンからしてみれば見た感想をそのまま言っただけだ、それでここまで喜んでくれるとこちらまで嬉しくなってくる。 「ところで魔理沙、何お願いするのか決めてるか?」 「お願い………ま、まあ当然決めてるぜ、内緒だけど」 今ちょっと叶ってるけどな。そう小さな声で呟いた言葉はシンの耳には届くことはなかった。 「そっか。俺は………うーん、世界平和かな」 「また大きく出たな、いくらぐらい出すんだ?」 「55円。ご縁がありますようにってさ」 「そんなはした金で叶うのか、世界平和?」 「っていうより、55円でこき使ってやるの、神様をな」 悪戯っぽく笑うシンに思わず魔理沙もつられて笑ってしまう。 55円でこき使われる神様という構図も、そんなことを思いつくシンもなんだかおかしかった。 「お前って、神様信じてるんだか信じてないんだか分かんないな」 「神様に祈って上手くいったら信じる、上手くいかなかったら信じない」 「適当だなあ」 「そんなもんだろ、普通に生きてればその程度だよ」 霊夢と早苗には悪いけどな、と続けてもう一度、今度は屈託なく笑った。 その笑顔に魔理沙は一瞬見惚れるが、すぐに赤くなって目をそらしてしまう。 「と、そろそろか。それじゃ、世界が平和でありますように、っと」 お金を放り投げて賽銭箱に入れると紐を引っ張り鈴を鳴らして手を叩く。 しばらく目を瞑っていたが気がすんだのか目を開けて参拝客の列から抜け出した。 もう参拝が終わってシンの顔を見ていた魔理沙もシンを追うようにして列を抜ける。 「さて、どうする魔理沙、お守りでも買って帰るか?」 「それもいいんだけど、ちょっと疲れたぜ。中入ろうぜ中」 「中って、神社の中か? 流石に不味い気が」 するからやめた方がいい、と言おうとしたのだがそれよりも早く魔理沙は神社の裏に回ろうとしていて。 ため息を一つついて魔理沙の後を追う、中で休むためではなく彼女を止めるために。 「へっへ、思った通り誰もいないな。広々としてこりゃいいや」 ごろん、とだらしなく横になった魔理沙にシンは肩をすくめる。 勝手知ったる他人の家と言わんばかりに上がりこんだ彼女を何度か止めようとはしたのだが。 「罰あたりもいいところだな、というか霊夢に後で怒られるぞ?」 「いいのいいの、ただ休むだけだからばれないって」 「そういう問題じゃないだろ、全く」 そう言いながらもシンもその広さには心惹かれるものがある。 この広い和室に大の字で寝転んだら気持ちいいだろうなという微妙な誘惑を断ち切って縁側に腰掛ける。 「少し休んだら出るぞ、ばれたら霊夢からそりゃもうえらいことされるからな」 「あー、それは確かに………よっし、じゃもう行くぜ」 「早いな、いいのか?」 「十分休んだし平気! じゃ、後はお守り買って………そっからどうする?」 「里で何か入れるか、屋台ならやってそうだしな」 頷き立ち上がる、しかしその振袖は少し乱れてしまっていて。 魔理沙もそのことに気付いたのかしまったと言いたげな顔を浮かべている。 「着つけは一人でできたんだろ?」 「全部脱がないと流石に………」 やれやれと肩をすくめて縁側から立ち上がる。 せっかくの正月なのだからとアリスが上海人形達に振袖を着つける手伝いをしていた。 人形と人間というサイズの違いはあるが、少々乱れた程度ならばシン一人でも直せると判断。 「動くなよ、これ以上崩れると直せないから」 「直せるのか?」 「アリスの手伝いぐらいだけど、まあ何とかなるだろ」 言うが早いか帯に手を伸ばそうとする。シンからしてみればそうしなければ直せないのだから当然なのだが、焦ったのは魔理沙だ。 肌が見えてしまうのではないのかと気が気でない。 「え、えーと。見ちゃやだぜ?」 「………出来るだけ、見えないようにはするよ」 しばらくは外の喧噪に交じって衣擦れの音が聞こえるだけだったが、沈黙に耐えきれず二人とも視線が泳いでしまう。 そう、二人ともだ。魔理沙だけではなくシンもなんとなくの居心地の悪さを感じていた。 その理由は視線を下ろせばすぐに目に入る魔理沙のうなじ。 魔理沙が見ないでと言わなければ気にも留めなかったそれに気を抜くと視線が吸い込まれそうになってしまう。 (何考えてるんだよ、俺は!) そんな風な目で見るのは魔理沙に失礼極まりないこと。それに霖之助もいい気分はしないだろう。 口調こそ素っ気ないが、彼にとって魔理沙がどれだけ大切な妹分かぐらいシンにだってわかる。 そんな魔理沙に、そういう目を向けるなどどうかしている。どうかしているとは思うのだが。 帽子もかぶらずいつもとまるで違う衣装の彼女は、とても可愛らしくて。 「いや違うから」 「うぇ、な、なにが!?」 「あ、いや、何でもないよ」 可愛らしい、というのはまるで人形のような、である。まかり間違っても魔理沙を一人の女性として意識したということではない。 断じてない、ないったらない。特に根拠はないが絶対にないのだ。 その証拠に魔理沙に「かわいいね」と言うことぐらいなんてことは。 (ない。けどまあ、わざわざ言うことではないよな、うん) 人それをヘタレと言う。もっともヘタレ云々は魔理沙にも言えることなのだが。 後ろを見ればシンの苦悩の顔を見ることができるというのに、肝心な魔理沙はと言うと。 (どどどどどど、どうしよ、なんかシンの息が聞こえるー!?) テンパったまま固まっていた。ヘタレなことこの上ない。 しばらくはそうやってヘタレ二人は黙っていたが、沈黙に耐えきれずシンは大きく視線を動かして外を見た。 別に気不味くない疲れただけ疲れただけとヘタレ全開な言い訳を心の中でしながら。 何とはなしに外を眺めていた、その時だ。 キラがいた。心底嬉しそうな満面の笑顔を浮かべて外に。 「…………え?」 が、一瞬瞬きをした瞬間にどこかに消えてしまった。 気のせいなのか、と思うが見間違いとも思えない。 じっくりと見ていたら魔理沙がどうかしたのかと聞いてきた。 「いや、いまキラさんが」 「キラ? いないじゃないか」 きょとんとした顔で魔理沙に言われ、やはり見間違いだったのかと首を傾げる。 一瞬のことだったし、そう言われると自分の勘違いだったような気もしてくる。 「ま、あの人がいたらいたで声ぐらいかけるか」 そして余計なちょっかいも。それがないということはやはり見間違いか。 そう結論付けて振袖の帯を改めて締め直す。 「よし、出来たぞ」 「おう、さんきゅ。で、これからどうするんだっけ?」 「おいおい………お守りを買って、いったん何か食うんだろ。それから守矢神社に行くのもいいかもな」 「早苗んとこか。そだな、行ってもいいなー。でもまずはご飯だぜ」 話がまとまり二人はどこで食べようかと相談しながら靴を履き直す。 靴をはいて立ち上がり、シンは謝罪の意味を込めて神社の中にぺこりと一礼を。 早く早くとせかす魔理沙に苦笑しながら表に出てお守りを販売している列に並ぶ。 さほど並んでおらず、これならすぐにでも買えるな、アリスの分も買おうかと思いぼんやりと列を見ていた。 その先を何となく見ていると、巫女服を着て手伝っている見知った顔を見つけた。 向こうもこちらに気付いたのか、おやという表情を浮かべる。お守りを買っていった参拝客が列から外れていきシン達の晩になり。 「あれ、デスティニーじゃないか、あけおめだぜ」 「うむ。久しぶりだね、ご主人に魔理沙」 「霊夢に地霊殿から引っ張り出されて手伝わされてるのか、デスティニー」 「まあそんなところだね、霊夢はご主人も駆りだそうとしていたらしいがね」 が、とはどういうことなのか。くい、と顎でしゃくるようにしながらシンの背後を指差す。 何かと思い見てみれば、本殿の中で破魔矢やらなにやらを参拝客に手渡している霊夢の姿、そしてその隣で手伝っているのは。 「キラさん?」 「何故かは知らないが、先ほど急に来て手伝うと言いだしてね。何を企んでいるのか」 「企むとかは知らないけど、珍しいな、あの人が働くとは」 「お前らひどいな? いや私もそう思うけど」 キラもこちらに気付いたのかキラッ☆とポーズをとって挨拶をしてくる。 「いらっ★」 「正月早々喧嘩はやめい。ふーん、相変わらず何考えてるのかよう分からんな」 「いつものことだがね。さっきもどこかに行っていたし………それで、お守り。買っていくのだろう?」 「おう、そうだったそうだった、どれにするかな………アリスにはどれがいいと思う、魔理沙?」 そう言われ魔理沙は少し考え込む。勉強関係でもいいのだろうが、アリスは何となくそう言ったものに頼るイメージがない。 色恋沙汰も、まあないだろう。とするとやはりここは無難に。 「やっぱり家内安全とかがいいんじゃないか、それか健康祈願とか」 「出産祈願があるけど」 「刃物持ち出されていいんなら買ってけば? 知らんぜ私は」 「ソダネ………んじゃ家内安全でいいか」 「ならばご主人は健康祈願を買っておきたまえ、身体が資本だろう?」 そうだな、と頷きデスティニーの手からお守りを受け取る。 魔理沙もどれにしようかなと考えていたら、デスティニーがお守りを差し出してきて。 「恋愛成就。これじゃないかね?」 小声でそっと魔理沙に囁いてきた。その顔は悪戯っぽく笑っていて。 デスティニーの気持ちは実のところありがたい、こういった神頼みにも縋りたい心境ではある。 ある、のだが。 「ごめん、せっかくだけどいいよ」 断った。それが意外だったのかデスティニーにしては珍しくぱちくりと目を白黒させている。 一瞬そうしていたが、シンが怪訝な顔を浮かべたのに気付くと軽く咳払いをした。 「………いいのかね?」 「うん。まあなんていうか、願ってばっかりじゃ駄目かなあ、とか、そういう、なんていうか」 後半はしどろもどろになりながらだったが、それでもお守りには頼らないという意思。 そんな魔理沙をデスティニーはしばらく見ていたが、彼女が何を思ってお守りを断ったのかに気付くと静かに微笑んだ。 「なるほど、ね。そういうことか………相変わらず乙女だね、君は」 「いや、別にそんなんじゃなくてだな」 「そんな乙女な君に、はい、お揃い」 健康祈願のお守り。これぐらいはいいだろう、と唇を持ち上げるデスティニーに魔理沙は何度か頷く。 神様には頼らないつもりだが、それでもお揃いというのは何かうれしいものだ。 「へへぇ、ありがとなデスティニー」 「そろそろ詰まってきているな、すまないが」 言われて後ろを向くと列が中々に長くなっていた、後ろに並んでいた人に頭を下げて二人は列から外れる。 健康祈願のお守りをしばらく眺めていた魔理沙だったが、シンの興味深そうな視線を感じて首をかしげた。 「なんだぜ?」 「いや、元気なお前らしいなって。それじゃ、ご飯か。俺が奢ってやるよ」 「お、太っ腹だな。んじゃあ、高級キノコ料理を」 「ベニテングダケとかでいいか?」 冗談交じりに反しながら里に続く階段へと向かう。 と、ふと思い出したようにシンが魔理沙に訪ねてきた。 「そういやさ、お前は何を願ったんだ? 俺だけ言うってのは不公平だろ」 「うぇ? あ、いやー、それは、えーと………ひ、秘密だぜ」 「なんかずるくないかー」 「高級キノコ料理をあきらめてやるからそれで勘弁してくれい」 やれやれ、と肩を竦められたが、とてもじゃないがシンに言うわけにはいかない。 もし言ってしまったら、気づかれてしまったら心臓が爆発する自信がある。 (言えるわけないぜ、あんな――――) シンに、自分からアプローチできますように。 願いではない、誰かからの手助けではなく自分でどうにかしたい。そんな決意を込めたことを祈っていた。 気恥かしくなりながらも何となく思う。 今年も、いい年でありますようにと―――― 278 :シンの嫁774人目:2013/01/14(月) 23 54 23 ID VE2VqMa. 今、ハルヒクロスやったらジョジョネタだらけになるんだろうな。 「ハルヒ、お前の次に吐くセリフは"遅かったじゃない、何してたのよ"だ!」 「遅かったじゃない、何してたのよ…ハッ!?」 「テメーはこの小泉一樹が直々にブチのめす」(オセロ) みたいな感じで。 おまけ・1 「どうにか少しはけたわね………にしてもキラ、あんたが手伝うとは意外だったわ」 「僕がやらなけりゃシンに頼むつもりだったんでしょ?」 「まあね。それがなんだっての?」 「クックックーン、そういう主人公フラグが立ちそうなことをシンにやらすわけにはいかないね、なぜなら主人公はこの僕だから!」 「ふーん」 「何その反応、冷たいね。興奮するよ」 「シンは関係なかったんだ。私はてっきり」 「シンと魔理沙がいい雰囲気だったからそれを壊すのもどうかなーって思って代わりに手伝いをかって出たのかと思ってたけど」 「もももももちろんさあそそんなわけあるわけわけわけ」 「そっかー、違うのかー。私の勘って案外大したことないわね。そう思わないキラ?」 「ソウデスネ、トッテモソウオモイマスデス」 「…………」 「…………」 「あんたは本当にシンのことが好きなのね、若干ウザい程に」 「違うよ!? これはその、そういうアレじゃないよ!?」 「はいはいじゃあそういうことにしとくからチャキチャキ働きなさいな、ほら、参拝客が来たでしょ」 「本当に違うからね、そういうことじゃないんだからね、違うからね!?」 「いいから働け」 「うう………で、どこに」 「あけましておめでとう、キラ(CV.石田彰)」 「あばよ涙!!!」 「よろしく勇気(CV.石田)」 「うあああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「今年もよろしく(CV.石(ry)」 「はい、よろしくー。キラ、手を止めない」 おまけ・2 「…………なんか今、ツッコまなきゃいけないことがあったような」 「気のせいだろ。そんなことよりあけおめだぜ、早苗」 「いえいえ、こちらこそ今年もよろしくですよ。わざわざ来てくれてありがとうございます」 「なんもなんも。忙しそうだな、いいこと………なのかな。俺にはちょっとよく分からないけど」 「参拝客に妖怪さんが混じってるのが気になりますけどね」 「博麗神社でもそうだったし、幻想郷ではそんなもんだぜ?」 「はあ、なるほど。やはり幻想郷では常識にとらわれてはいけないのですね」 「ブン投げていいわけじゃないと思うけどな。そう言えば諏訪子さんはどうしたんだ、なんか見てないけど」 「諏訪子様なら神奈子様にコキ使われてますよ? なんでも」 「ヒャッハーーーーー男と女はれいぽうだーーーーーーーーーー!!!」 「オンバシラステーク!!」 「メメタァ!?」 「………理由は全く存じ上げないのですが、ええ全く」 「そっかー分かんないならしょうがないなー。にしても、結構見た顔がいるな」 「お、ホントだ。大妖精にうどんげに妹紅に幽香に、ほかにも色々いるぜ、ってどうした早苗、頭抱えて?」 「い、いえ、なんでも。ただなんていうか、地雷原でスキップしてる気分というかなんというか」 「よく分かんないこと言うな、ちょっと俺挨拶してくるよ」 「あ、じゃあ私も行くぜ、直接会う手間が省けたな」 (危機感ーーー!! もっとNTR的な危機感持って下さいよ魔理沙さーーーん!! 危機感の原因の一人が言うのもあれですけどーーーー!!!)
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「よっす、トリッカトリー」 明日の分の薪を割っていると、背中に声をかけられた。鉈を置き、振り向くと白い髪と上着に赤いモンペとリボンの少女。 藤原妹紅がひょい、と気さくに手を軽く上げている。 「妹紅か、トリッカトリー。つか、珍しいなこんなとこに」 アリスに聞かれると張り倒されそうな発言だが、実際問題もう夜も深いというのに魔法の森をうろつくのはただの人間なら自殺行為以外の何物でもない。 珍しいの一言で済ませられたのは彼女が死ぬことは絶対にあり得ないということを知っていたからこそだが、だとしても。 「夜にこんなとこに来るもんじゃないだろ、危ないなぁ」 シンの言葉に、来たくて来たわけじゃないと前置きすると妹紅は憮然とした表情で肩を竦める。 「あのヤブに茸とってきてくれって頼まれたんだよ」 「ヤブ? ああ、永琳さんのことか。いや、あの人ヤブ医者じゃないだろ、俺あの人より腕いい医者会ったことないぞ」 「いーや、ヤブだねヤブ。輝夜みたいなのに仕えてるんだぞ、その時点で十分ヤブだって」 拗ねたように口をとがらせる妹紅に流石に呆れる。 「なんぼなんでもそれは偏見だろ………つかね、姫さん嫌うのもいいけど、評価するとこは評価しとけって。それじゃただの嫌な奴だろ」 「ご忠告どうも。でもな、それをお前が言うかね? 正味な話お前にだきゃあ言われたかないんだけどな」 耳が痛い。国家元首に対して暴言を吐いた16歳、狂犬と呼ばれても仕方がないような事を繰り返していた自分を張り倒したくてたまらない。 どうしてもっと論理的に話せなかったのか、どうしてもっと個人的な感情を抑えられなかったのか、どうしてもっと自分以外のことに目を向けられなかったのか。 発言自体は後悔していないが、もっとマシな伝え方は無かったのか。あれじゃあただの言い逃げでしかない。 そりゃあまあ確かに、今でもウズミ前代表の行動は到底許容できるものではないが、何だってその娘に対してやつあたりじみたことしか言えなかったのか。 というか、そもそもそんな喧嘩腰の言い方で耳傾けるやついると思ってんのかよこのバカ、無責任にも程があるだろ! そう16歳の頃の自分の耳元で怒鳴れたらどんなに楽だろう。 ……そんな黒歴史を思い出し微妙に自己嫌悪に陥っていると、妹紅が怪訝な眼で見つめていたので軽く頭を振る。 「まあなんにしても、永琳さんはヤブじゃないだろ」 「どうだか……つかさ、お前の場合、永琳が巨乳だからかばってるんじゃないかって気がするな?」 「ソンナジジツハゴザイマセンコトヨ?」 分かりやすい男である。 「いやいやいや、そんな胸で女性を判断するなんてそんな、ほら、あれだ、ほら……なんだっけ、い、いけないことだよっ」 「ふーん………ところで胸大きい女は好きか?」 「大好―――愛してる」 本当に分かりやすい童貞である。 「お前って奴ぁ……ま、どーせ私にゃ胸はねーですよ?」 「いやだからな、ホントに胸は関係ないって………」 ため息。二人とも黙りこむ形になり、木々のざわめきや蟲の泣き声だけが辺りを包む。 んー、と喉の奥で唸りながら妹紅は頭をかいていたが、軽く息をつき。 「トリッカトリー」 「ん、おお? トリッカトリー。もうお菓子ないけどな」 「ふぅん。妖精あたりにたかられたか?」 「別に妖精だけってわけじゃないけどな」 朝から本当に忙しかった。チルノや大妖精、ルーミアやら橙といったお子様から始まり魔理沙やら早苗やらetcetcetc。明らかにハロウィンに興味がなさそうな人まで来ていたのはどういうことなのやら。 そういえば、幽香が何か言いたげに一日中こちらを見ていたが何だったのだろうか、まさかお菓子が欲しかったりわけではないだろうが。 最後に来たのは神綺だ。素肌に包帯を巻きつけただけの姿で「シン君シン君、お菓子をもらいに来ましたよ―。あ、アリスちゃんどうこれ? ミイラだよー、マミーだけに!」などと言いつつ家に入ってきたときのアリスの他人を見る目が忘れられない。 つい先ほどまでアリスにもう二度とお母さんって呼ばないと言われ涙目になっていたのは何ともいたたまれない姿だった。……別に、頭を下げるたびに見えそうになるさくらんぼは気にしていない。いないったらいない。 「そういや優曇華院も来てたな」 「んぅ? ああ、鈴仙のことか」 永琳に茸を渡す時にちらりと見えた彼女のことを思い出す。そう言われれば鈴仙・優曇華院・イナバは妙に嬉しそうに……… 「……嬉しそうに、パイナップル弄ってたな」 「いやさ、くれって言うから」 そんな理由で乙女に手榴弾渡す阿呆は世界中探しても………いや一人ぐらいはいるかもな、関智一ボイスのが。 「爆発したらどうすんだよ!?」 「バ、バカ、ダミーだ! 本物やるわけないだろ!?」 「ホントかよ………?」 疑わしげな眼で見られる。この男、鈴仙が絡むと鈴仙ともどもどっぷり狂気に浸り合うことがあるので今一信用ならない。 「……まったく、お前ってやつぁ」 「………すまん。今思うとあれは無かった」 「ホントだよ……」 「だよなぁ………」 ぐでぐでとした会話、妹紅と話しているとどうにもこんな流れになることが多い。 れっきとした女性の妹紅には悪いが、男友達と話すような気楽さがあるのもまた事実。 「ま、なんにしてももうお菓子は無いわけだ?」 「おう、完売だ。もう飴玉一つないぞ」 なるほど、と呟いた言葉は今日のことを思うシンの耳には届かなかった。 それにしても、本当に忙しかった。前日前もって用意しておいたお菓子は午後に入るまでもなく無くなり、こいつはやべぇとばかりに午後からは客の応対の合間を縫って簡単なお菓子を自作。 薪を割る暇もなかったのでこうして夜も更けているのに薪を割っているぐらいだ。 「ま、暇なよりはいいんだけどさ。つかどうした妹紅、さっきから黙って」 「ああいや、もっかい聞くけどお菓子は無いんだな?」 「なんだ、食べたかったのか? 明日作っとくから今日は勘弁してくれい」 その言葉を聞き、くすり、と唇を上げる。 「そっか、無いのか。じゃあ」 「いたずらしても、いいわけだ?」 「っ!?」 一瞬で距離を詰められた。普通に話していた先ほどまでとは違い、十センチもない距離に妹紅の顔がある。 まつ毛も赤い眼も―――唇さえもすぐそばに。 「お前さ、ちょいと無防備すぎやしないか。そんなんだから」 ふ、と妖艶に笑う。こんな表情をされると嫌でも千年生きた蓬莱人だということを強く実感してしまう。 「そんなんだから、近づかれるんだよ。こんな近くに、さ」 頭がショートして言葉が思いつかない。何度か息をつき、ようやく口を開く。 「なん、だよ。なんでまたこんな顔近付けて」 「んん? いやいや、言ったろ? いたずらだ、って――――動くなよ」 言われずとも動けない。普段はそのはすっぱな言動で気にすることもないが、紛れもなく藤原妹紅は美少女なのだから。 そんな顔が近くにあるのだ、これでひょいひょい動けるほどシンはジゴロではない。 微動だにしないシンに満足そうに薄く笑い、さらに顔を近づけていく。 「なに、を」 「ホントお前、無防備すぎるんだよな。だからさぁ」 もう、すぐ数センチのところだ。僅かに顔を動かすだけでも唇に触れてしまいそうなほどのすぐそば。 「痕、つけとかなきゃ」 喋るたびに妹紅の息が口にかかる。まつ毛まで触れてしまいそうだ。 あと、ほんの数ミリ。心臓はうるさいほどに打ち鳴らされている、息も自然と荒くなる。初めての実戦でもここまで胸が高鳴ったことは無かった気がする。 視界に映るのは妹紅の紅い眼だけ。そうして、妹紅の唇が、重なる―――― ――――直前に、ごっ、と額に鈍い衝撃が走った。 「う、え? え、あ、え、う、うう? え、は、えあ、うぇ?」 痛かったわけではない、ないが意味が分からない。妹紅を見るとぷるぷると震えて―――笑いをこらえていた。 「嘘だ馬鹿。お前、反応面白すぎ……っ」 「……アンタって人は……アンタって人はぁ…………アンタって人は………っ」 がっくりと打ちひしがれる。あそこまでいけば流石にシンも期待する、そういう意味で言うのなら妹紅のいたずらは完全に成功したのだろう。 からからと妹紅は楽しそうに笑う。 「や、悪かった悪かった。だがま、お菓子用意してなかったお前が悪いってことで勘弁してくれ」 手を振り、そのまま森の中へと妹紅は消えていった。 茫然としたままシンは座り込んで動けない。ようやく絞り出せた言葉は。 「……もったいなかったかなぁ」 あともう少し顔を動かせていれば、という口惜しさがそう言わせた。 妹紅とそういう関係になりたいわけではなかったが、それでもそれなりに感じ入ることだってある。妹紅も、もしかしたら。 「いやいやいたずらだって」 首を振って考えを追い出す。少なくとも自分がうろたえまくったのだ、いたずらなら十分だろう。 そう思い直しまた薪割りに戻っていった。 ………もし、誰かいたら気づけよとツッコミを入れられただろうが誰もいないからシンが気づくわきゃない。仕方がないね。 「おう、慧音か。わざわざ出迎えることはないだろ」 「まあそう言うな。心配ぐらいしたっていいだろう?」 「物好きだねーお前も。まあいいけどさ」 「……妹紅、どうかしたのか? 妙に顔が緩んでいるが」 「んー? いやいやなんでもないよ……………にへへ」 おまけ 「………と、もう出口か。そう言えばさ、慧音はシンのことどう思ってるんだ?」 「あの少年か。そうだなぁ、真面目で実直、そして心優しい、ってところか。ま、好ましいな」 「へ、へぇー、そうか、そうか……そうかー。あ、あのさ、慧音」 「ん、どうした?」 「………その、卑怯な言い草だとは思うんだけどさ」 「うん?」 「と、とるなよ?」 「(キモッ☆)」 「ど、どうした満月でもないのにハクタク化して!?」 「ああ、済まない済まない、ちょっと押し倒したく、じゃなくてリビドーが抑えきれなくなって」 「……よくわからんが、そうか」 「ああ、そうなんだ」 「………まあ、いいけどな」 「それで、なんだったか。そうそう、心配するな、好ましいのはあくまでも人間性だ、男性としてはそこまで魅力は感じないよ」 「ふ、ふーん、そっか、そっか……そっかー。………や、やっぱ慧音ぐらい胸無いと駄目かな? うう、ここまで蓬莱人なのが悔しいのは初めてだ……」 (うぅむ。あの無関心な妹紅をここまでいかれさせるとは……何をしたんだろうな、あのシン・アスカは) 「が、頑張って揉めば大きくなるかも……髪だって黒から白に変えられたんだし、できないことはない……はず」 (………まあ。妹紅かわいいからどうでもいいか) おまけ2 「やあシン、トリックオアトリート! どうせお菓子ないだろうから性的な意味でいたずらを、し、しちゃうんだからねっ!?」 「帰れ」 「なんだいなんだい冷たいじゃあない。いわゆるアレ? 放置プレイ? 悪く言っちゃうと、欲棒?」 「ホントキラさん死ねばいいのにね? ……でもま、やられっぱなしはイヤなんで、今回は俺がいたずらをしようと思います」 「え……何この展開。ベーコンなのレタスなの?」 「あっはっは。さあ、そのまま飲み込んで下さい、俺のアロンダイト………」 「………ええと、シン。その手に持ってる対艦刀はなんなのかなー。僕すっごくイヤな予感がしちゃうよ?」 「飲み込んでください」 「………それはもちろん比喩的な意味なんだよね、いやん、シンったら大胆」 「あはは、比喩的な意味なんて込めるわけないじゃないですか? さ、飲み込んで下さい。呑みこまずに」 「いやいやいや、そんな無理無理無理無理大きすぎる……らめぇ! そんなおっきいのこわれちゃうよぉ!」 「いいから飲めっつってんだよ!!」 「らめぇらめぇらめ、いやちょ、まっ、アゴ外れるー!?」 「飲めっ、飲めーっ!!」 「アッーー!!」 「ちょっと騒ぎすぎましたね、アリスから怒られちまったい」 「えーとシンさん包丁ぶっすり刺さってんすけど?」 「まあよくあることですよ。……用は済みました? よし失せろ」 「まだなんにも言ってないのにね? まあいいや、それじゃあまた明日―――」 キラアッーーーーー―――……………! 「………(ガクガクブルブル)」 「アスランの遠吠えだ、今日もまた一日が終わろうとしている」 「現実逃避してるんじゃないわよ。どうすんのよコレ、震えて動かないわよ?」 「あー……すまんアリス、この人泊めていいか? このまま帰すとえらいことになる」 「まああんたの部屋に泊めるんならね。というか、流石にほうっておくと罪悪感が……」 「あ、あの、ごめんね? ホントごめん、ごめん、ホントにごめん、ごめんね、ごめん、ごめん、ごめん……ごめんなさい」 「いやいいんですけどね……相変わらずアスラン絡むと素に戻りますね」 「え、あ、う、うん、ごめん」 「いやいいんですけどね……」 「僕は、君を信じてるから………」 「キラさん……あのすいません、脈絡がないうえに若干キモいです」 「え、う、うん、ご、ごめん」 「いやいいんですけどね……待て! なんかループしてる! ああもう、いいから寝れ寝れ」 「あ、う、うん、ごめんね、ごめんね、本当にごめんね?」 「あれ、素?」 「あれが素」 一覧へ
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早朝、ジェイル・スカリエッティの研究所 ピピピッ ピピ カチャ シン「ん~もう朝かぁ、ん・・・・!!??」 シンは気づいた。いつもと何かが決定的に違うことに・・・ バン! シン「ドクター!!」 スカ「ん・・・どうした、こんn(ゲシッ!)ブゲェ」 眠そうなスカリエッティにシンは思いっきり蹴りこんだ。 シン「アンタ、一体僕に・・じゃない、俺に何をしたぁ!?」 そこには、ブカブカのパジャマを着て、ズボンがずれ落ちないように小さな両手でギュッと握り締めている赤い瞳の5才児がいた。 ダダダッ ぞくぞくと集まるナンバーズ トーレ「どうした!」 ウーノ「何があったんですか?」 シン「うわあぁーんウーノさん、ドクターがぁ・・ドクターがぁ・・・」 今のシンは実際見た目も子供だが、子供のようにウーノに泣きついてしまった。 ウーノ「?!・・もう恐くないですからね。ドクター、この子は?」 ニヤリ スカ「シンだよ」 チンク「この子供が・・・・シン兄ぃ?!」 シン「グスっ・・・・うん」 シンは顔を上げた。その顔は涙目になり、白い頬をほんのり赤くし女の子と見間違う可愛さをもっていた。 ズキューーーン ディエチ「これは」 セッテ「なかなか」 セイン「グッと」 ウェンディ「くるッスね」 トーレ・チンク・ノーヴェ「「「よし!私(姉)の弟になれ!」」」 -02へ進む 一覧へ
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<シンのバースデー> シン 「……? なんか前にも9月1日があったような」 伊織 「はぁ? 何言ってるのよ。9月1日は一年に一回に決まってるじゃない」 シン 「そうか、そうだよな……」 伊織 「なにしけた顔してるのよ。この私がわざわざプレゼントを選んであげたんだから感謝しなさいよね。 にひひっ!」 シン 「なんだこれ?」 伊織 「ちょっと時期は遅れたけど、旬のダージリンよ。一番高いの見繕ったんだから一日百回は私に 感謝の祈りを捧げるくらいにはありがたく飲みなさいよね!」 シン 「わ、わかった……」 雪歩 「あ、あの! 私からもプレゼントです!」 シン 「え? それって」 雪歩 「私のお気に入りの煎茶です。静岡産のとってもおいしいものなんですよ。もうすぐ秋だし、お茶の おいしい季節になりますから」 シン 「あれ? いつも淹れてるのとは違うのか?」 雪歩 「ちょっと高いからいつもは飲めないものなんですけど、だからこういうときにでも」 シン 「へぇ、ありが……」 千早 「シン、私からはこれを」 シン 「ひょっとして、コーヒーか?」 千早 「えぇ。いいエメラルドマウンテンを見つけたから。あまりこういうものを飲める機会もないでしょう?」 シン 「まぁ、それはそうだけど」 伊織 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! さっきから聞いてれば何? 日本茶やコーヒーなんかより紅茶の 方がおいしいに決まってるじゃない!」 千早 「……ちょっとまって、水瀬さん。今のは聞き捨てならないわ」 伊織 「ふん! そんな泥水みたいなのより優雅で気品のある高貴な飲み物の方がいいわよね、シン?」 シン 「え?」 千早 「ど、泥水……シン! どちらかといえばコーヒーが好きって言ってたわよね?」 シン 「た、確かにそうは言ったけど……」 伊織 「なっ!? ちょっとシン! アンタこの前「自分で淹れてみると紅茶も好きになりそうだな」とか 言ってたじゃない!」 シン 「いや、それも本当のことなんだけど」 雪歩 「あの~、私は……」 千・伊『雪歩は黙ってて!』 雪歩 「うぅ~ひどい~」 シン 「っていうかそろそろやめとけって。なんで俺の好き嫌いみたいな話になってるんだ? 俺はこうして 祝ってもらえるだけでも嬉しいって……」 -―ガチャリ P 「いや~ゴメンゴメン。ちょっと遅れたかな……ってまだみんなは揃ってないのか」 シン「プロデューサー」 P 「ま、先に渡してもいいかな。シン君、誕生日おめでとう」 伊織「えっ?」 千早「それって」 雪歩「まさか……」 P 「『今季新作缶コーヒー詰め合わせセット』だってさ。シン君こういうの好きだろ?」 シン「うわ、マジですか!? こんなのあったんだ……」 P 「季節限定のものもずいぶん入ってるみたいだしね。喜んでもらえたかな?」 シン「そりゃあもう! うわ~、この胡散臭い煽り分と甘ったるそうなラベルとかいい感じで……ハッ!?」 三人『…………』 ――メンバーが集まるまでの間、シンは三人からそれぞれの飲み物の魅力をたっぷり叩き込まれること になった。 シン「うう、耳鳴りがする。と、とりあえずプレゼント開けてみるかな。どれにしようか……」 オマケ:伊織編へ オマケ:雪歩編へ オマケ:千早編へ 音無小鳥のバースデイ~空になりたい~へ戻る Happy Birthday~やよい編~ 目次へ
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レイ「議長」 議長「レイか、ちょうどいい。アバロンにいるシンから中間報告が着てるんだ。 一緒にどうだい」 レイ「そうですか、それならばご一緒させていただきます。」 ちゃらちゃらちゃらーらーらーらーららーらーらーらーらーらー ナレーター「××代目皇帝を継承されたシン皇帝は就任そうそう、テレルテバ解放に乗り出しました」 (画面からは誰を仲間にしようか歩き回っている姿が映し出されている。) ナレーター「相手はテンプテーションの使い手との事で女性を多く取り入れる構成で望みます。」 (武装商戦団、ホーリーオーダー女、デザートガード、インペリアルガード女、イーリスで構成) ナレーター「遠征前には部下たちとも交流を図る、シン皇帝」 シン「あ、あぶな・・・・」 宮廷魔術師(女)「きゃぁ、ファイヤーボール!!」 シン「げふっ!!」 (その他チームメンバーや他のクラスにもパルマしてたり男連中に愚痴ったりしている様子が流される) ナレーター「無論、まだ未所属の部族とも交流を図ります」 シン「うわ、あ、ご、ごめ・・・」 アマゾネス「(カァ~~~)こ、殺す」 ナレーター「なんだかんだで見事ロックブーケの激破にも成功します」 池袋「な、私の雷が!!」 シン「こんなの六課にいた頃に比べたら!!(ずるっ)あ゛っ」 池袋「う、は、放せ!!お兄様!!」 武装商戦団「おお、さすが坊や。俺たちに出来ない事をやってのける、そこにしびれる憧れるぅ!!」 デザートガード「でたー、アスカ様の『非常なるパルマ』!!」 ホーリオーダー「馬鹿ばかりね・・・」 インペリアルガード「敵にまで・・・我が皇帝ながら恐ろしい人」 イーリス「(ワグナス相手ならどうなってたんだろう)」 ナレーター「撃破後の礼に周辺部族も力を貸してくれる事にもなり我が帝国はさらに頑強になりました。」 アマゾネスA「一度ならず二度までも・・・や、やつざきにしてくれるわ」 アマゾネスB「ぞ、族長、落ち着いて下さい。そこのホーリオーダさんの方より小さい事指摘されて怒らないで」 アマゾネスA「うがーーー」 ホーリオーダー「皇帝様?アバロンに帰ったら覚えておいてくださいね?」 ナレーター「その勢いに乗り、アバロンに巣食っていたかつての仇敵クイーンアントも葬り」 シン「なんで、ここいらの敵はあんなのが多いんだ・・・(鼻血)」 武装商戦団「坊やには早すぎたか」 デザートガード「いや、まったく」 インペリアルガード「とかいいつつ前かがみになるな!!」 ナレーター「南ロンギット海の謎の嵐の謎も突き止めました。 海女「は、初めて男の人に・・・」 シン「すいません、すいません、足滑らせただけなんです、決して故意にやったんじゃありません」 ホーリオーダー「皇帝・・・・・」 シン「ひぃっ」 イーリス「久し振りだね、生パルマ」 インペリアルガード「海女ちゃんイーリスちゃんと一緒で薄着だからねぇ」 武装商戦団「しっかし坊主もすげえな、海の主の娘に求婚までされちまうとは」 ナレーター「そんな活躍をしてきたアスカ皇帝ですが、とうとう退位が迫り近臣一同は涙を隠せません。 ありがとう、シン・アスカ皇帝。私達は貴方を忘れない。」 最終皇帝(女)「ふん、それで。」 シン「ここはこう」 最終皇帝「ふんふん、うわっ」 シン「あ、あぶな・・・・ごめん」 ホーリオーダ「引継ぎ最中何してるんだアンターーーー」 議長「元気なようで、相変わらずだな」 レイ「ええ、そうえばギル。次はどこにいかせるのですか?」 議長「いや、今までといい今回といい激務に激務を重ねていたからね。そろそろ、こっちに引き上げさせよう かと思うんだ。」 レイ「そ、そうですか。わかりました、それではその旨を伝える為出迎えに行きます。」 議長「うん、頼んだよ。」 (レイが去った後で) 議長「さて、彼が帰ってきた時のための資料を作成しなくてはな・・・」 一枚の紙が床に落ちるそこには、『シン・アスカ転勤希望リスト一覧』の文字が記されていた・・・ 前:霊力の差が戦力の徹底的差でない事を教えてやる 一覧へ
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シン「ウーノさん、このデータまとめておきました」 ウーノ「・・・ご苦労様、このデータを送ったら少し休憩しましょう」 シン「はいっ」 ヒョコッ ヒソヒソ ディエチ「なんだか親子みたい」 ウィンディ「今日のウーノ姉さん保護者って感じッス」 セイン「しかし、よくあのサイズの制服があったねー」 セッテ「セイン」 セイン「何?」 セッテ「後で映像データをコピーしてください。トーレ姉さんも欲しがってましたから」 ディエチ「あっ私も」 ウェンディ「私もッス」 セイン「りょうか~い」 オットー「こんなもんかな?」 ディード「急に子供服がいるとは思わなかったしね」 オットー「ディード・・今なら僕に男の子の格好をさせたクアットロの気持ちが分かるような気がするよ・・・」 ディード「そう・・・理性を保つのよ」 オットー「・・・・うん」 ガンガンッ クアットロ「トーレお姉さま~、もうシンちゃんに手を出さないから ここから出して~」 ドゥーエ「そうそう、もう変なことかんがえないから・・・・・多分」 トーレ「だめだ!あなた達は今のシンにとって脅威でしかない!」 ドゥーエ・クアットロ「「そんなー?!!」」 そんなこんなで時間は過ぎてゆく -04へ進む -02へ戻る 一覧へ
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1 六課の朝~朝食にて 食堂 はやて「シン、となりええ?」 シン「いいですよ。」 ティアナ「(来たな・・・)」 はやて「あ、シンとってくれへん?」 シン「はい(醤油)」 はやて「ああ、すまへんすまへん。ソースの方や」 シン「えーはやてさん目玉焼きソース派なんですか?」 はやて「まぁ、シンは醤油派?」 シン「ええ、やっぱり目玉焼きには醤油だと思いますよ」 はやて「あーおるおる、醤油絶対主義」 シン「なんですか?それ(笑)」 はやて「(ふふ、朝からええ感じの会話や。今日は幸先ええで)」 スバル「はよー、あ、隊長も一緒だったんですか」(シンに手を伸ばして) シン「・・・」(さも当たり前だというようにソースを差し出す) はやて「(なっ!!)え?ああ。まぁな。」 シン「あーそうだ、お前この前服洗った時に俺Tシャツも一緒に洗ってそのまま持って帰っただろ、後で返せよ。」 スバル「あーごめんごめん」 はやて「(ゴフッ)ゲホッ、ゲホッ」 スバル「わー大丈夫ですか、隊長?」 シン「はい、水」 はやて「あー、アリガトウナ」 2 なのは「あ、ヴィヴィオとシンだ。ヴィヴィオったらすっかりシンに懐いちゃって」 はやて「この前もシンんとこにお泊りやろ、うらやましいなぁ。おこちゃまは」 ヴィオ「早くいこ、シンパパ」 シン「おいおい、急かすなよ。っと隊長達じゃないですか」 なのは「あら、ヴィヴィオめかしこんでどこいくの?」 ヴィオ「遊園地-」 シン「休みになったら連れてけって聞かなくて」 なのは「そう、うらやましいわねーヴィヴィオ。 ホントーニウラヤマシイ…」 シン「ん?今なにか聞こえたような」 はやて「何も聞こえへんよ?」 シン「そうですか?」 スバル「ごめーん、遅くなっちゃったって隊長達じゃないですか」 なのは「あれ?なんでスバルもめかしこんでるの?」 はやて「ああ、今日はスバルも休みヤッタナァ……」 スバル「えへへーそうなんですよ、そしてこれから……」 ヴィオ「スバルママともいくのー」 なのは・はやて ピシィッ(固) スバル「ちょ、ヴィヴィオ、お姉ちゃんでしょ。」 ヴィオ「えー」 なのは「チョットスバルサン、ママッテナンデショウカ?」 スバル「いやー、一緒に昼寝したり遊んでたらいつのまにか……」 シン「この前も川の字で寝てたらヴィオ、スバルを離さない離さない」 ヴィオ「はやくいこー」 スバル「ああ、うん」 シン「じゃ」 なのは「・・・・・・・」 はやて「(ポン)愚痴、付き合うで」 3 はやて「やられたーーー」 シグナム「わ、私のも手打ちにしてくれる」 シン「あれ?なに騒いでるんですか?」 ヴァイス「下着ドロがでたんだと、泥棒さんも勇気のある事で」 ヴィオ「パパーーー、ヴィオのも取られちゃったーーーー」 シン「な・・・・」 ザフィーラ「筋金入りか」 はやて「というわけでガサいれや、シン部屋見さしてもらうで」 シン「ちょ、なんでですか」 はやて「ちなみに他の男連中は別の隊員がみとるからな」 シン「まぁ、やましいのはないからいいですけど」 はやて「!!こ、これは。シン、信じていたのに!」 シン「え、な、そんな」 はやて「きりきり白状してもらおうか、シン」 スバル「あーーあったあった、私の下着」 シン「やっぱりお前のか」 スバル「やーシンのと一緒に洗ってもってたらこっちはシンのだったよ、焦った焦った」 シン「勘弁してくれよ」 スバル「しかもヴィオのも混ざってたからさ、あ、ヴィオおいで」 ヴィオ「わーい、ありがとう。ママ」 はやて「シンハジョガイット・・・・」 ちなみに後日に下着ドロは捕まりましたとさ -02へ戻る -04へ進む 一覧へ
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1 シン「なぁ、もう機嫌直せよ。」 スバル「ふ~んだ。大事なこと忘れたフリする人はもういいよ!」 シン「そんなに怒るなって、フリだったんだからさ。」 スバル「だってホントにショックだったんだから。なんでそんなことしたの?」 シン「……スバルのいろんな表情が見たかったンだよ。」 スバル「……えっ?なんて?」 シン「何度も言わせんなよ。スバルの怒ったりする顔も見たかったって言ったんだよ!」 スバル「……なにそれ。……恥ずかしいよ、シンのバカ。」 シン「……うるさいな。俺も恥ずかしいっての。そろそろ機嫌直せって。」 スバル「でもそんな理由で付き合い始めた記念を忘れたフリする人、聞いたことないよ。」 シン「だから謝ってるだろ。どうすりゃいいんだよ。」 スバル「……キス…してくれたら……んッ。」 シン「ん……これでいいか?」 スバル「不意打ちなんてずるいよ~!!」 スバル「ハッ!? 私はなんていう夢を!フロイト先生も爆笑DA☆YO!!」ゴロゴロ←悶絶中 2 スバル「ねぇねぇシン~、あーんして食べさせてよぉ~」 シン「ったく、こぼすなよ。ほれ、あ~~ん」 スバル「あ~~~~ムグムグ…うん、最高!」 はやて「な、なんか…」 なのは「ほんとの兄妹みたいだね、最近のあの二人」 フェイト「私も今そう思った♪」 ティアナ「あーんだけならまだしもシンの膝の上に座ってるってのはいただけないわね」 はやて「ゆ、許せん…あのポジションは常にうちでないといけないはずなのに…」 なのは「さり気なく変なこと言わないでね。でもこのままほっとくわけにもいかないわね」 フェイト「その言葉、私も今言おうと思った♪」 はやて「よし!作戦会議や!」 シン「な、なんか背中に視線が突き刺さるんだけど…」 スバル「は~い♪今度はシンがあーんして♪」 3 シン「日焼けがヒリヒリする…。日焼け止め塗るんだったな。」 スバル「わっ!シンったら真っ赤じゃん!」 シン「昨日、任務で海で泳いだからな。ただの護衛だったのにあの我侭元首は…。服とすれて痛い。」 スバル「ふふ~ん♪w」 シン「……なんだよ?嬉しそうな顔して。」 スバル「なんでもないよ~。ささ、ご飯食べようよ!」 シン「気になるけど…まぁいいか。行こうぜ。」クルッ←食堂に向かうために反転。 スバル「とりゃ!」ガバッ! シン「いって~!!後ろから抱きつくな!痛いって言ってるだろ!」 スバル「アハハハ!シンったらリアクション面白い♪」ギュ~! シン「HA☆NA☆SE!放してください!アンタって人は~!!イタタタ!」 はやて「あっ!スバル!抜け駆けはあかんで~!私も抱きつくで!」 フェイト「もちろん私も♪」 ティア「負けてられないんだから!私も!」 なのは「私も負けてられないな。シン君~!行くよ~!」 シン「待て!ホントに今は無理だ!日焼けが!アッ―――――!」 -02へ進む 一覧へ
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1 シン「あ、はやてさん。コーヒー飲みます。」 はやて「ああ、シンありがと。いやーようやっとさん付けで呼ぶようなってくれたなぁ」 シン「まぁ、慣れですね。」 はやて「これで次は『ちゃん』付け、そしてゆくゆくは呼び捨て・『お前』・『母さん』 とランクアップと、そして私も『あなた』・『お父さん』と呼ぶようになって」 シン「(小声でぶつぶつと何言ってるんだろう)」 スバル「あーシン。私にも。」 はやて「(く、いいとこで)」 シン「はいはい、あ、それからほらあれ(紙袋指差して)。俺の部屋に着替え持ち込むのいいけど洗濯したらきちんと持っていけよな。」 スバル「あーごめんごめん」 はやて「(な、いつの間にそんな中に)」 2 はやて「シンの部屋に入るの初めてやなぁ」 シン「ゲームくらいしかないですよ?」 はやて「ええんやええんや(既成事実を作れればそれでええんや)」 シン「コーヒー入れてきますね」 はやて「しっかし、こう男所帯には見かけられないのが何点かあるのが気になるな。 シン、なんで色違えの歯ブラシとコップ2つあるん?」 シン「ああ、片方スバルのですよ。」 はやて「な!じゃじゃじゃあこのサイズ違いのシャツは?」 シン「あー、もうあいつきちんと持っていけよなぁ」 はやて「・・・シン、ちょっと風紀の事でいわなあかんことあんねんけどな」 シン「はやてさん・・・顔怖いンデスケド」 3 ピロロピロロ ???「こちらフェレット、潜入に成功した。」 ???「よし、フェレット作戦を実行しろ」 フェレット「うーん、そこそこ小奇麗にしている、年の割りにはしっかりしてるのか? あ、テレビつけっぱ。桃鉄99年設定で50年、疲れて寝たのか? おや?これは・・・、艦長ベットの膨らみが大きすぎます。」 艦長「何?シンは一人身だと聞いているが」 ???「うーん」 フェレット「・・・!!これは、女?シンのベッドに女が寝ています。」 艦長「何?フェレット早く逃げろ、これを撮ったら六課は戦場と化すぞ。」 スバル「うるさいなー、ムニャムニャ」 フェレット「く、ばれる。物陰に、うわっゴッキーホイホイ!?」 シン「スバルあまりひっつくなあちぃ、ムニャムニャ」 フェレット「うををををを!ふう、なんとか。」 プシッ←部屋から出た音 なのは「ユーノ君?なにしてるの?」 はやて「なしてあんたがここにおるんや?」 フェレット「あ、あれ?なのは達。なんでパジャマ+枕もって移動してるのかな?(あせあせ)」 なのは「質問を質問で返すな・・・なの」 はやて「さぁ、なんでここにおるか。白状しいや」 フェレット「い、いやぁ、ちょ、たーすーけーてー」 艦長「フェレット、フェレーーーット」 デデンデンデンデレデッデッデー フェイト「お兄ちゃんも何してるのかな?」 艦長「フ、フェイトこそ、なんでここに」 フェイト「便乗☆」 艦長「アッー」 こうしてシンの隠し撮り写真の裏ルートは潰されたのであった。 4 はやて「シンってゲーム好きなん?」 シン「そうですね、まぁ人並みってとこですね。にしても驚いたなぁ。 まさかはやてさんからゲームしようって誘ってくるなんて。」 はやて「まぁ、ね(さりげなくシンの部屋でゲームする事で親密度アップや)」 プシッ はやて「?ベッドに膨らみ?シンだれかおるで」 シン「ああ、たくっ。おい起きろ(スパーン)」 スバル「んー、何さ。気持ちよく寝てたとこなのに」 シン「いいかげん、俺のとこでゲームして疲れたらベッドで勝手に寝るのやめろ。 すいません、はやてさん。」 スバル「あれー、隊長もきてたのか~」 シン「ああ、新作ゲーム買ったって」 スバル「あ、あれ。やった、私も混ぜて」 シン「はやてさん、どうします」 はやて「ウン、ベツニエエヨ」 スバル「やったー」 シン「よかったなスバル」 -01へ戻る -03へ進む 一覧へ